2011.2.22   ドラムレッスンについて・・・

これからドラムを始めようと思っている初心者でも、
もう何年か叩いていてバンドも組んでいる経験者でも、
ダイナミックにガツンと叩きたいと思っているロックドラマーでも、
繊細な音を出し自由に叩きたいと思っているジャズドラマーでも

結局、 ”四肢独立=4ウェイ・インディペンデント” ができていなければ自分の思うような表現はできません。

両手・足をバラバラに動かせるようになるためには、エクササイズをやらなければなりません。


ドラムセットが生まれて100年ちょっとの歴史の中で、
歴代の偉大なドラマーや教育者が考案してきたエクササイズがこの世の中にはあるのです。
それはアメリカでも日本でも共通のものなのです。
輸入書籍や教則本として市販もされています。

確かにそれらを見れば、何をやるのかはわかると思います。
しかし大事なのは、


それをどうやるか、
何を意識しながらやるか、
このエクササイズはいったい何の目的なのか


ということを考えながらやらなければ、エクササイズをやる意味はないのかなと思います。


これらのドラマーがやるべきであるエクササイズと、独自に考案したエクササイズを
組み合わせて、計画的な流れのカリキュラムで進めていくのがこのドラムレッスンです。



ドラムを叩くためには、芸術的感性とアスリート的運動能力の2つが必要だと思います。
何も初めから特別優れている必要はありません。どちらも上達・向上するものなのです。


こういうバンド・サウンドの中で、こういう音を、こういうアプローチで叩きたいというイメージ(芸術的感性)があれば、
あとは
自分がイメージした事を、イメージした時に反応する身体(アスリート的運動能力)があるかということです。

つまり経験者のジャンル云々ということは関係ないと思います。


しかし初心者には、ちょっと難しく聞こえているかもしれません。
まずは楽しく始めたいと思っていると思います。もちろん楽しくレッスンをしていきたいと思っています。

がしかし、ある某スクールのように
「じゃあまずは8ビートのパターン1をやろう、今度はパターン2、パターン3、
じゃあ次はシャッフルのパターン1をやろう、はい今度はパターン2、・・・」

というようなやり方では、いくら時間があっても足りません。効率が悪すぎます。
そして、そのパターンは叩けるようになっても応用が全然利かないのです。


楽しむこととは、自分が納得した事ができてこそ楽しいと感じると思います。
さらに自分が上達すれば納得するレベルも上がっていくと思います。

だからこそエクササイズをやって、自由に動く四肢を作ることなのです。



「基礎をしっかりやりたい」とか「基礎を身につけたい」とか良く聞きますが、


『基礎がすべて』 だと思います。

(基礎という言葉は、何かレベルの低い事のように言われますが・・・)


基礎つまり四肢独立ができていて、
どう叩いてどういう音を出したいかというイメージがあれば
ロックでもジャズでも叩けると思います。

表現したいフレーズをイメージできれば、あとは
身体が動くかということだと思います。


例えば、
ツーバスをやりたいもしくはやっているドラマーも、結局は
左足が動くかどうか、右足と左足のバランスを整えられるかどうかです。

やはりそのためにはエクササイズをやることなのです。


しっかり安定した揺るぎのない土台・底力があるからこそ、
その上に乗っかる感性が活かされるのだと思います。



ではエクササイズばかりやるのかというと、それでは偏ってしまうので
ドラムレッスン・ページ にも表記しているように、
総合的な力を身につけられるように、バランス良くレッスンしていきます。


一番は ”個性” を大事に、
個性という芸術的感性を活かすためにも、アスリート的運動能力を向上していきたいと思います。

自分はこういう表現をしたいという個性の構築のために、
様々な楽曲を取り上げ叩いていく中で、そのためのアドバイスをしても
教えようとは思いません。
というか
教えられるものでも、教わるものでもありません。

このドラムレッスンで、植田2号を作っても何の意味もありません・・・
私も自分の理想に向かって、今現在も向上している段階です!


”自分の音”・”自分のスタイル” を大事に、もしくは見つけてほしいと思います。



このドラムレッスンで、より楽しく、よりドラムを、より音楽を
好きになってもらえたら・・・嬉しいです。




keep on doing