2011.7.11    ボランティア

あの震災の日から4ヶ月。
たった4ヶ月なのに、もうまるで昔のことかのようになってはいないだろうか、忘れてしまってはいないだろうか。
4ヶ月経っても今なお変わらぬ被災地の状況。4ヶ月経っているのに今なおある余震。
被災地の方たちの精神的なダメージは計り知れない・・・


震災から2ヶ月経った頃にようやく仙台に帰郷した。
ふるさとの震災後の状況を知りたくて自分の目で確かめたくて。
そして自分に何ができるか考えてみると、短い日数だがボランティアに行こうと思った。


実際に自分の目で見たその状況はテレビや写真で見るより、違う、はるかに悲惨なことになってしまっていた。
最初に見た時には「うわぁ・・・」としか言葉が出てこなかった。
今でもその変わり果てた風景は目に焼き付いている。

宮城の北部の沿岸地域、中部の沿岸地域、南部の沿岸地域どこもまったく同じ状況だった。すべて津波の被害だった。もちろん地震による倒壊もあったのだが震災被害の7割8割が津波にやられたという。
ということは岩手も福島も沿岸地域一帯がこんなことになっていると思うと気持ちをどう保てばいいのかわからなくなった。
想像をはるかに超えたその現実と、自分の記憶にある思い出との違いに自分の頭が理解できなかった。

でも被災地の方たちはその中でこれからも生きていこうとしているのだから、
こっちにいる僕たちが頑張らなければいけない、何かしなければいけない、と思った。


もちろんあれから2ヶ月が経っていて、ほんとに多くのボランティアの方たち、NPO団体の方たち、そして地元の被災された方たち、とにかく復旧・復興させようと強い気持ちを持った方たちのおかげで元に戻りつつあることは確かである。
しかし場所によってはまだまだ被災したままのところもたくさんある。
避難所にいる方たちもまだまだたくさんいる。
国がやるのか県がやるのか知らないが、がれきが山積みになっているところは全然変わっていないという。いつまでそのままなのだろうか。
虫がハエがわいているという、ヘドロの臭いがきついという、砂埃がすごいという、これからの夏に向けて衛生面がかなり心配される。
津波にやられた田畑もそのままだという。
ましてや義援金もまだほとんど行き渡っていないという。
仮設住宅ができても空きができてしまっているところもあるという。仮設住宅の水道・電気・ガスの光熱費が自己負担になるし避難所にいる方が食料が配給されるからだという。
たしかに仕事を無くした方たちはどうすればいいのだろうか、何のための義援金なのだろうか。

4ヶ月も経ったのに、被災地の方たちの前向きな気持ちとのギャップがありすぎるのではないだろうか。


これからまだ絶対に必要とされるボランティアについて、実際に行ったからできることをしようと思う。
自分にできることを。ボランティアについて話すことを。

何もボランティアに行こうと言っているわけではない。人それぞれ感じた気持ちがあるだろうし、自分のできる支援の仕方も違うだろう。無理のない可能なことをやればいいと思う。
ただボランティアに行きたい、知りたいと思っている人がいたとしたら少しでも参考になってもらえればと思う。
手続きは大変だし、保険に入らないといけないらしいし、いろいろ準備もしなければいけないし、何をどうすればいいかわからないと思っている人がいるのではないだろうか。
まさしく自分がそうだったからだ。ボランティアに行ったのは初めてで行く前はさっぱりわからなかった。気持ちはあってもそう感じている人は少なくないのではないだろうか。
ただそんなに難しく大変なことではないと思う。
気持ちと身体があればできると思う。

仙台のテレビでは今もボランティア募集を呼びかけるニュースが流れているという。
ボランティアがどんどん減ってしまうと被災地の方たちは、被災地のこと、自分たちのことを忘れられたと感じるのではないだろうか。
被災地にボランティアに限らず多くの人たちが集まることで被災地の方たちももう少し頑張ろうかと元気になってもらえるのではないだろうか。



そんな思いからボランティアの情報を載せようと思う。


まず情報サイトとして自分も参考にしたのは
東日本大震災・震災ボランティア情報・募金情報・支援情報http://www.volunteer-info.net/


ボランティア保険について

たしかにあらかじめ地元にある全国社会福祉協議会http://www.fukushihoken.co.jp/>に行って、
ボランティア活動保険[天災A]490円(1年間)
[天災B]720円(1年間)に加入する。
というのが望ましいのだが、
大規模災害特例措置により9/11までは現地に行ってからでも加入ができる。


服装や持ち物などについて

帽子(自分は手ぬぐいを頭に巻いて作業にあたった)、
長袖・長ズボン(自分は長袖シャツにチノパンで作業したのだが、アウトドア的な格好でもいいのではないだろうか)、
防塵マスク(立体のものならなおよいだろう)、
手袋(厚手で長めのゴム手袋とかがいいだろう、軍手ではない方がいい)、
長靴(つま先芯入りや底に板が入ったものならなおいいだろう)
ゴーグル、雨具、タオル
といった感じだろうか。しかしこれはあくまでも泥かき・がれきの撤去にあたるため揃えたものなので参考までに。

自分もここで揃えたのだが、ワークマンhttp://www.workman.co.jp/
ここはお手頃な価格ですべて揃うのでおすすめ。


交通手段について

新幹線では、東京ー仙台 約2時間 片道10590円

高速を利用しての車では、例として 渋谷ー仙台東 5時間弱 400km弱
普通車片道 通常で8550円 ETC休日割引で5000円

高速バスでは、横浜・東京・新宿ー仙台 約6時間 昼行便・夜行便3000円〜5000円
最安値では3000円を切るのもあるとか


高速道路料金の土日上限1000円が無くなってボランティアの足がまた遠のいてしまうと思ったのだが、
よく調べてみると、災害派遣等従事車両として往復の高速道路料金が無料になるとのこと。

ただそれには手続きが必要で、地元自治体で証明書を発行してもらわなければならない。
自治体によっては現地でのボランティア活動を証明するボランティア受け入れ承認書などを求められるケースもあるとのこと。
この制度は、団体だけではなく個人のボランティアも利用できるという。


そしてもう1つこの情報を知ってもらいたい。
県や市の自治体やNPO団体などが出しているボランティアバスについてである。

参加費もろもろが無料で行けるもの、多少の諸費用数千円で行けるもの、宿泊費用が入った1万円弱で行けるもの、観光を含めたツアーものなどいろいろある。

ボランティアバス情報サイト
東日本大震災支援全国ネットワークhttp://www.jpn-civil.net/support/volunteer/post_4.html

助けあいジャパンhttp://tasukeaijapan.jp/?page_id=3813


宿泊施設について

このことが一番どうしようかと思っている人が多いのではないだろうか。
ボランティアセンターによっては、テント泊のためのテントサイトがあるところや車中泊のための駐車場があるところもある。

宿泊施設についての情報サイト
ボランティア宿泊施設情報
http://www.katudou.info/stay/



最後に各ボランティアセンターの情報について(7/11現在)

宮城県災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/

気仙沼市災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10247
まだまだボランティアを募集しているとのこと。
ページの半分から少し上の左側に市内の宿泊施設情報あり

南三陸町災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10407
近辺の宿泊施設の案内あり

石巻市災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10163
県外の方からのボランティアの受け入れは、グループ及び団体のみ。個人ボランティアは県内の方のみ募集とのこと。

東松島市災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10180
まだまだボランティアを募集しているとのこと。
ページ上の右側に周辺入浴施設情報あり

七ヶ浜町災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10119

仙台市災害ボランティアセンター<http://www.ssvc.ne.jp/

岩沼市災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10109
7/31までは県外の方のボランティアを募集しているとのこと。

亘理町災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10115
7/31までは県外の方のボランティアを募集しているとのこと。

山元町災害ボランティアセンター<http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10117




4ヶ月経った今だからこそこのブログを書こうと思った・・・

何かの役に立てれば幸いです




keep on doing